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ドイツの生活⑨

     小学校入学 ◆

新一年生 

小学一年生になったばかりの子供達の登下校の様子を見かけるとが小学校に入学した頃を思い出します。入学式は8月なのにすでに冷たい風が吹いていました。

 

ランドセルは日本のように無地ではなく、ド派手なガラ物です。どんな洋服を着てもゴチャゴチャにならない落ち着いた模様がいいな、という私の考えには真っ向から対立!かなりもめましたが、持つのはなんだから・・と私は周りから説得されたのでした。

 

そして、入学式に不可欠なのが「シュールテューテ」という円すい状のでっかい筒の入れ物。

 

この中には両親や祖父母などから入学のお祝いが入っていてこれを抱えて登校します。デカければデカイほどいい!中身は文房具、おもちゃ、ぬいぐるみ、お菓子などなど。この日のために一時帰国の時に用意した日本のお菓子や文房具(100均でも一杯買いました。)を詰め込んで登校しました。

 

この入れ物、やはり入学式の大切な思い出なので処分できず日本に持ち帰り、今もの部屋の片隅にホコリをかぶって置いてあります。

 

ドイツの小学校 その①

一学年は1クラス223名が2クラス、小学校は4年生までなので生徒総数170名前後のこじんまりした学校でした。のクラスは現地校にもかかわらず国際色豊かで、トルコ人、ポーランド人、チリ人、インド人、そして日本人が交じっていました。

 

授業は8時から4時間授業、給食はなく、昼には帰宅。10時頃に食べるお弁当を持参します。ハムやチーズを挟んだ簡単なサンドイッチやフルーツ、ヨーグルト。が持参する塩おにぎりは大人気で、みんな欲しがるそうです。

 

一年生は1年かけてアルファベットを覚え、算数は10までの足し算と引き算。なんとのんびりしていることか・・。また週末や長い休暇(夏休みなど)には、全く宿題はありません。1年生で50のひらがな、50のカタカナ、80の漢字を覚え、夏休みにドリルや自由研究をこなす日本の子供たちは凄い!

 

ドイツの小学校 その②

それより何より一番驚いたのが、規制の少ない事。

 

「きのう買ってもらったの~」と友達に見せるためにぬいぐるみやおもちゃを持っていくと、先生まで「あら、かわいいね~」と言う始末。また生徒自身が校舎の掃除をしないためか、トイレなどを汚しても平気。そして、そんな生活態度の悪い生徒の親はすぐに呼び出され、子供を連れて帰ります。

 

授業が終わると先生もあっと言う間に帰宅、日本の学校の先生に比べるとドイツの先生は、ずっと楽だと思います。

 

ドイツ小学生の習い事

就学前から習い事を始める子供たちは少数派ですが、小学校に入るとみんな、いろいろなことを始めるようです。男子はやはりスポーツですが、何といっても一番人気はサッカー。ほとんどの子は野球を知りません。その他、水泳、乗馬、空手など。

 

うちのも色々やってました。なんせ学校が午前中で終わってしまうし、宿題も少ないので何かさせなければ時間を持て余してしまいます。ピアノ(週2回)、絵画教室、水泳、乗馬、インライナーなど。今振り返ると、「役に立ったのかなあ・・?」と疑問に思ったりもしますが、今の日本の生活に比べると、のんびりと時間が流れていたような気がします。

 

小学校生活 恋愛編

小学生になってほぼ一年が過ぎました。この年頃になると「~ちゃんは~

君のことが好き」とか「~君と~ちゃんは相思相愛」なんて話で盛り上がる。

わがにも気になる男子が出来た様子です。その少年Fクンは成績も良く

スポーツ万能、「いちびり」ではないけど話も上手、ということでかなり

モテモテ。でも運良く(?)帰る方向が同じ、ということで一緒に下校する

ようになり、昼食を家に食べに来たり、あちらでご馳走になったりと、急接近。

クラスにいる他の悪ガキに比べると親の私から見ても「なかなかいい

選択じゃないの」なんて思ったりして(-^^-)

にとってバラ色のルンルンな毎日となりました。

 

そのFクンにある時「学校の帰りにお菓子一緒に買いに行こうよ。2持ってきて」と言われた、というのです。とんでもない!!学校の帰りに買い食いなんてありえなーい!

あのFくんがそんな事言うなんて!だめ、だめ!ダメです!!

 

その話を日本に詳しいドイツ人の友人に話したところ、「ここはドイツ、日本ではないのよ。郷に入っては郷に従え、ですよ。」と言われました。

ドイツではこういった子供だけのお買い物が必ず通る成長の過程らしいのです。

友達同士で何を買うか相談し、買い物をするのが大人になった時の「子供時代の楽しい

思い出」となる、というのです。

だめ、なんて行ったら「のママは変な人!」って思われるわよ、とも言われました。

「はぁ~そうなのか・・」というわけで「ここにいる間だけだからね、日本に帰ったら下校時の買い食いは不良だからね!」と口が酸っぱくなる程言って2€を渡しました。

「はいはい。わかったよ」コインを筆箱に入れてもって行きました。

 

帰りのキオスクで「二人ともが欲しかったお菓子がちょっと高かったので諦めて、二人が

違うお菓子を買って半分こずつしたの~」 

急にが成長したように感じました。

 

 

 

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