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ある本を読んで。

先日、フランス在住のピアニストであり、ピアノ指導者である船越清佳先生の著書を読んだのですが、大変興味深い内容でした。フランスのピアノ教育事情がドイツととても似ている、と感じました。中でも「音楽学校の生徒の99%はアマチュアとして日々ピアノに向かい合っている」「フランス人は日本人に比べてとても不器用」「フランス人は我慢するのが嫌いで楽しいことが大好きなのに、練習が大変なピアノと一生付き合っていく」などなど。フランスでのピアノのレッスンに取り組む姿勢が根本的に日本とは違うようです。一気に最後まで読んだのですが、子供たちがピアノを続けるか、途中でやめてしまうかは、その子の能力による問題ではないのだと、改めて考えさせられました。
日本では指導者も親も、ピアノのレッスンを「お勉強」や「訓練」の時間として捉え、子供達にも「大変」「難しい」といったイメージを持たせてしまっているのではないでしょうか。そして「練習しないなら、やめてしまいなさい!」と険悪なムードが流れて・・。
誰でも強制されるのは嫌いです。自分から「やりたい!」と思うものは何とかして時間を作りますが、したくないものは、あれやこれや理由を作って時間がない!と言ってしまいます。不器用なフランス人が忍耐強くレッスンを続け、そこにどうやって楽しみを見つけているのか、もう一度じっくり読み直し、日々のレッスンに活用できれば、と思います。

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