大人のためのピアノレッスン②

◆これからは自分のために時間を使おう！◆

ちまたには「大人のための○○教室」というのが溢れていますね。

私も子供に手がかからなくなり、これからの自分のために出来ること、したいことを

考える時期になってきたような気がします。

でも、いざ何か始めるとなると、はじめの一歩に勇気がいりますね。始めるには費用もかかるし、始めたら長続きさせたいし、夢中になりたいし・・。なかなか踏み出す決心がつきません。

でも、人生の折り返し地点が過ぎ、子供達も独立していった後、自分自身の楽しみを見つけ、

生き生きと充実した生活が送れれば、なんて素敵でしょう！

 

今、大人のバイオリン教室を舞台にしたTVドラマが放送されています。

大人になってバイオリンを始める動機はみな、様々。でも個々の想いを胸に一生懸命取り組んでいる姿に感動します。

ドラマでの教室はグループレッスンです。グループレッスンならではの人間関係が物語を作っていきます。

私のピアノ教室にも大人の生徒さんが少しいらっしゃいますが、個人レッスンですので、残念ながらドラマになるような人間模様はありません。でも、楽しそうにレッスンを続けてらっしゃる姿はドラマと同じです。

 

◆グループレッスン　vs　個人レッスン◆

グループレッスンのメリット

最近多く開かれているカルチャー講座や、大手音楽教室においての「大人のためのピアノ」。

１．今まで違う社会で活動していた人達と新しい仲間づくりが期待されます。

２．一定時間に複数の学習者が集まるので低料金で学べます。

３．ほかの人の演奏を聴くのは勉強になります。また、「あの人のように弾きたい」とか

　　「あの人が弾いている曲を弾いてみたい」など、意識が高まります。

 

グループレッスンのデメリット

１．人間関係がこじれると、ピアノは続けたくてもレッスンに行きづらくなります。

２．一度に複数の学習者が集まるので一人当たりのレッスン時間が短くなります。

３．練習ができていない状態でレッスンに行くと、他の生徒さんに聴かれることに

　　 躊躇してしまいます。

４．レッスン時間の変更に対応してもらえません。

個人（自宅）レッスンのメリット

ここでの個人レッスンとは、大手の音楽教室ではなく、講師の自宅でのレッスンとして考えています。

１．学習者の希望に対して柔軟に個別対応が可能です。一人一人に合った教材での指導のもと、マイペースで受講できると思います。

２．レッスン時間をたっぷり取ることができます。たとえ練習できていなくても、テクニックの練習に充てたり、と無駄になることはありません。

３．特に大人の場合、他人に聴かれていると緊張して練習の成果が出し切れない、という方が多いのですが、個人レッスンではその心配はありません。

４．レッスン時間の変更に対応してもらえるところが多いと思います。

（大手のピアノ教室での個人レッスンの場合は対応してもらえない場合がほとんど）

 

  個人（自宅）レッスンのデメリット

１．講師以外の新しい仲間づくりはなかなかできないかもしれません。

２．個人レッスンなので料金はやや高くなることがあります。（教室によっては大きな音楽教室のグループより手頃な場合もあります。事前によく調べるといいですね。）

３．講師と1対１なので、相性が悪くても曜日変更で講師を変更したりはできません。

 

ピアノはまったくの初心者であっても、長年の音楽愛好者で、専門家顔負けの深い知識を持ってる方は沢山いらっしゃいます。そういう方々とのレッスンの合間のコミュニケーションはグループならでは、と思います。

ただ、個人レッスンであっても、教室によっては定期的に勉強会や弾き合い会などを企画する場合が多いので、そういった機会を利用して仲間づくりができるのであれば、個人レッスンのほうが、ピアノ学習においては効果的だと考えます。

 

いずれにしても、ピアノの上達には時間がかかります。

どんな曲をどんな演奏で「弾けた！」と判断するかは人それぞれだと思いますが、やはりコツコツと続ける忍耐力は必須です。それ故に、一曲でも弾けるようになった時の喜びは大きいし、家族や友達にも「すごいね！」と言ってもらえるかもしれません。

音楽は聴いて楽しむことで豊かな気持ちになります。

でも演奏することに取り組むと、音楽の聴き方もさらに深まってきます。今まで単に「素敵な曲だな、きれいな曲だな。」と受け止めていたのが、作曲者や演奏者の心情にまで耳を傾けるようになるんです。そうなると、ぐっと音楽の世界が広がります。

 

子供の頃、反復練習が苦手で挫折してしまった方、勉強や仕事との両立が困難で中断してしまった方、あこがれの一曲がある方、家にピアノが眠ってしまってる方、新しいことに挑戦したい方、自分の時間が欲しい方、ピアノを習っているお子さんやお孫さんと連弾したい方などなど・・。

さあ、思い切ってピアノを始めてみましょう！